
こんにちは!水彩画家の矢野元晴です。
今回は海の見える風景をテーマに書き方をレクチャーしていきたいと思います。
今回の題材は鎌倉・稲村ヶ崎!サザンの曲が聴こえてきそうです!
それでは早速いってみましょう!
目次
水彩画・海の見える風景の描き方動画はこちら
5分動画ですが水彩画・海の見える風景の描き方を下書きから完成まで短めに説明しております。
ご参考までに。
水彩画・海の見える風景の描き方:スケッチ(下書き)
海の水平線からスケッチ

まず海の水平線を決め、道路の位置を決めます。次に両サイドの壁のアウトラインを入れます。
鉛筆は2Bだと芯が滑らかで使いやすいです。
全体をスケッチ

主役の自転車を左に少し傾けて描くと坂を下ってるスピード感がでます。
線はイキイキ描くのがポイントです。楽しく描きましょう♩
水彩画・海の見える風景の描き方:ファースト・ウオッシュ(平塗り)
空からウオッシュ

空は上は濃く、下に行くにつれて薄くなるようにグラデーションをつけて塗ります。
水と絵の具をたっぷり使うと良いでしょう。一気に手数少なく塗り切るのがポイントです。
手数が増えると水彩は汚れます。
空:コンポーズブルー
道路、壁をウオッシュ

横断歩道と白シャツは塗り残し、道路・壁をウオッシュ。素早いストロークで塗るのが大切です。
水彩は紙の白地をうまく利用しながら描いていきます。
道路:ラベンダー
壁:イエローオーカー+ラベンダー
水彩画・海の見える風景の描き方:セカンド・ウオッシュ
海を塗る

空が乾いたら海を塗ります。
海の上部を濃くすることで空との距離感がグッとでます。
海:ウルトラマリンブルー
水彩画・海の見える風景の描き方:バルール(影入れ)
服の影を入れる

服の影を入れることで立体感を出します。
明暗をしっかり観察することは大切なことです。
服の影:ウルトラマリンブルー+ピロールレッド
自転車を描き込む

自転車を描き込み、影の長さや形に気をつけながら塗ります。
特に車輪の楕円の形に気をつけましょう。
自転車:ニュートラルチント
ライト:ピロールレッド
自転車の影:ウルトラマリンブルー+ニュートラルチント
壁の影を入れる

手前の壁の影を強く入れることで前後感をグッと出します。
勢いあるストロークで入れましょう。
絵の具はたっぷり使います。
壁:ウルトラマリンブルー+ピロールレッド+ニュートラルチント
地面の影を入れる

左斜めに素早く影を入れます。
スピード感が臨場感を出します。その後、水を飛ばして影に変化をつけましょう(スパッタリング)
さらに電柱の影をもう一本入れること奥行き感がグッとでます。
地面の影:ウルトラマリンブルー+ピロールレッド+ニュートラルチント
水彩画・海の見える風景の描き方:ディテール(細部・完成)
遠景の人物を入れる

遠景の脇役の人たちを入れて主役の自転車を引き立たせます。
奥の人:ニュートラルチント
手すりを描き込む

手すりを入れ、ディテールをさらに決めていきます。
あまりきっちり描かず、動きを出すのがポイントです。
手すり:ニュートラルチント+ウルトラマリンブルー
信号機や鳥を入れて完成!

最後は画面に賑やかさを出すために信号機や鳥を入れてメリハリをつけます。
人物や波に白のハイライトを入れてアクセントにします。
ヨットも入れると湘南のムードがでてほのぼのします。
電柱:バーントシェンナ+ウルトラマリンブルー
ハイライト:パーマネントホワイト(ガッシュ)
信号ライト 赤 :ブリリアントオレンジ
信号ライト 青 :コンポーズブルー
稲村ヶ崎について(歴史・文化・食)
〜歴史〜
稲村ヶ崎はサザンの聖地で海と夕陽がきれいな絶景スポットです。
昔は鎌倉を守る要所であり、1333年に新田義貞が海に刀を投げて道が開けたという伝説がとても
有名です。歴史のロマンと自然の美しさがどっちも楽しめる場所で、今では地元の人や観光客の散歩
コースとしても人気です!ロードレーサーがたくさんいます。まるで南仏のよう!
〜文化人など〜
■ 川端康成(かわばた やすなり)
• 小説『千羽鶴』や『山の音』などで知られるノーベル文学賞作家。
• 鎌倉長谷に住み、稲村ヶ崎や由比ヶ浜の風景をこよなく愛していた。
• 作品に直接「稲村ヶ崎」と登場するものは少ないですが、鎌倉の情景や静けさを描いた文章には、 その影響がにじんでいます。
■ 葛飾北斎(かつしか ほくさい)
• 江戸時代の浮世絵師で、「富嶽三十六景」に鎌倉の海岸を描いた作品などがあります。
• 稲村ヶ崎そのものではありませんが、鎌倉近辺の海の風景として参考になります。
〜食〜
・ヨリドコロ(レストラン、カフェ)
朝7時から干物定食や卵かけご飯が名物。
窓から江ノ電を見ながらの食事がとても好評です!
まとめ
いかがでしたでしょうか
稲村ヶ崎は様々な文化や歴史のある観光スポットです。
江ノ電に乗ってぜひ訪れてみてください。
ではまた次のブログでお会いしましょう。
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初心者の方でも大丈夫です! よろしければぜひご連絡ください。
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