
こんにちは!水彩画家の矢野元晴です。
今回はヨーロッパの風景をテーマに描き方をレクチャーしていきたいと思います。
今回の題材はギリシャ・アテネの街角の風景!
それでは早速行ってみましょう。
目次
水彩画・ヨーロッパの風景の描き方動画はこちら
5分動画ですがヨーロッパの風景を下描きから完成まで短めに説明しております。
ご参考までに。
水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:スケッチ(下描き)
建物からスケッチ

まず中心を引き、建物からスケッチし、全体を整えます。
全体のボリュームを揃えます。
全体をスケッチ

テントや車、自転車などアクセントを入れていきます。
車の頭の位置や人物の配置に気をつけましょう。
画面のリズムが大切です。
水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:ファーストウオッシュ(平塗り)
空からウオッシュ

建物を塗り残し、素早くウオッシュします。
乾く前に塗り切るのがポイントです。
空:コンポーズブルー
建物と地面をウオッシュ

テントの白地を塗り残して全体を塗ります。
一気に地面まで塗り切るのがポイントです。
壁:イエローオーカー
地面:ラベンダー
水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:セカンドウオッシュ
エーゲ海ブルーを塗る

乾いてちょうど良い青をしっかり入れると良いでしょう。
最初のウオッシュが大切です。
青テント:ウルトラマリンブルー
手前の緑と車を塗る

樹木や赤い車を入れていきます。
発色の良い赤を一発で入れると良いでしょう。
車:ピロールレッド
緑:ウルトラマリンブルー+パーマネントイエロー
水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:バルール(影入れ)
テント下の影を入れる

人物やテーブルを塗り残しながらテント下の影を入れてメリハリを出します。
何かあるように感じさせながら塗りのこすのがポイントです。
後ろのシルエット:ニュートラルチント+バーントシェンナ
テント下の影:ニュートラルチント+ウルトラマリンブルー
地面の影を入れる

コントラストの強い濃い影を一気に入れると良いでしょう。
前後感をグッと出します。風景画は抜け感が大切です。
地面の影:ウルトラマリンブルー+ピロールレッド+ニュートラルチント
水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:ディテール(細部・完成)
窓を入れる

窓はリズムが大切です。
大中小の様々な大きさの窓を入れて
エッジをきかせましょう。
窓:ニュートラルチント+ウルトラマリンブルー
完成!

人物や看板、国旗など細かいディテールを入れて完成。
人物の目線やテーブルの位置に気をつけましょう。
顔:ピロールオレンジ
旗:ウルトラマリンブルー
人物服:ピロールレッド、コンポーズブルー
看板文字:ピロールオレンジ
水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:アテネの歴史
アテネの歴史と風景を旅する|水彩画で描く古代と現代のまじわる街
ヨーロッパを代表する古都、ギリシャの首都アテネ。
石造りの神殿と青空が映えるこの街は、世界中の歴史ファンや旅人、そして絵を描く人々を魅了してきました。
この記事では、アテネの歴史をわかりやすく楽しく紹介しながら、水彩画でその風景を描くコツ(描き方)もご紹介します。歴史と芸術、そして旅心をくすぐるアテネの魅力、ぜひ感じてみてください。
アテネのはじまり|神話とともに生まれた街
アテネという都市の名は、ギリシャ神話の女神「アテナ」に由来しています。アテナは知恵と戦略の女神で、市の守護神でもあります。
伝説によれば、海の神ポセイドンとアテナがこの地をめぐって争い、アテナがオリーブの木を授けたことで勝利したと言われています。
この神話が示すように、アテネは**「知」と「平和の象徴」**から始まった都市だったのです。
古代アテネ|民主主義の発祥地
アテネの黄金時代は紀元前5世紀。ペリクレス時代と呼ばれ、この時代に世界初の民主政治が誕生しました。
市民が政治に参加する仕組みが整えられ、哲学者ソクラテスやプラトンが活躍したのもこの時代です。
そして何より、パルテノン神殿が建てられたのもこの時期。
この神殿はアクロポリスの丘の上にそびえ立ち、アテネの象徴として今も多くの観光客を魅了しています。
アテネのその後|ローマ・ビザンツ・オスマンへ
その後、アテネはローマ帝国、ビザンツ帝国、そしてオスマン帝国の支配を受けながら、長い歴史の中で静かに力を蓄えてきました。
近代ギリシャとして独立したのは1820年代。アテネは再び首都として復活し、オリンピックや文化の祭典の舞台となっていきます。
アテネの風景はなぜ水彩画にぴったりなのか?
石造りの遺跡と、青く澄んだ空。
白とベージュの建物が並び、ところどころに緑が映える――アテネは水彩画にぴったりの風景が広がっています。
特に夕方のパルテノン神殿を丘の下から眺めると、淡いピンクからオレンジに染まる空が、まるで1枚の絵画のようです。
この美しさを、あなたのパレットに移してみませんか?
アテネの風景を描くコツ|初心者向け描き方ポイント
① 遺跡の描き方|パルテノン神殿の柱
パルテノン神殿の柱は、垂直・水平を意識してスケッチすると構図が整います。水彩では、影の部分をグレー+セピアで淡く描くことで、古代の風合いを出せます。
② 青空と大地のコントラスト
地中海の空は鮮やかですが、強く塗りすぎないのがコツ。薄いウルトラマリン+セリアンブルーをグラデーションで塗ると、空気感が出せます。
地面は乾いた岩肌が多いので、ドライブラシで質感を出すのもおすすめです。
③ 現代アテネの風景
古代の遺跡のすぐそばに、カフェや市場が広がるのもアテネの魅力です。色鮮やかな果物や人々の服、雑踏なども描き入れると、「今」を生きるアテネが表現できます。
描くことで歴史がもっと楽しくなる
アテネの歴史は本で読むと難しく感じるかもしれませんが、風景を描きながら学ぶと、まるでその時代を旅しているような気持ちになります。
「この神殿は誰が建てたんだろう?」「この石畳をソクラテスも歩いたのかな」
そんな風に想像をふくらませながら描くと、絵に魂が宿るのです。
まとめ|アテネの歴史と風景を、水彩画で残そう
アテネは、ただの観光地ではありません。人類の思想、政治、芸術の始まりを今に伝える都市です。
その風景を自分の手で描くことは、過去と今をつなぐ素晴らしい体験になります。
水彩画で描けば、紙の上に時代を超えたドラマが広がります。
歴史を知り、風景を見て、心で描く。
そんなアテネとの出会い方、いかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか
アテネは文化的で素敵な街ですね。
ぜひ訪れてみて下さいね。
ではまた次のブログでお会いしましょう!
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