
こんにちは!水彩画家の矢野元晴です。
今回は花のある風景をテーマに描き方をレクチャーしていきたいと思います。
今回の題材はギリシャ・パトモス島のブーゲンビリアです。
それでは早速行ってみましょう!
目次
水彩画・花のある風景の描き方動画はこちら
5分動画ですが花のある風景の描き方を下書きから完成まで短めに説明しております。
ご参考までに。
水彩画・花のある風景の描き方:スケッチ(下描き)
建物からスケッチ

まずは建物から描き始め、全体のあたりをつけます。
今回は建物の白地を活かして描きたいと思います。
全体をスケッチ

絵に物語を作りたかったので猫ちゃんと女性を入れました。
ブーゲンビリアの下、女性と猫ちゃんが会話してるかのような優しいイメージです。
水彩画・花のある風景の描き方:ファースト・ウオッシュ(平塗り)
花からウオッシュ

ブーゲンビリアを咲かせます!
花は一発で決めると発色がよく、フレッシュです。
なるべく1発で決めるよう心がけましょう。
手数が増えると汚れてきます。
スパッタリングを交えて塗っていきます。
ブーゲンビリア:オペラ+ピロールレッド少々
水彩画・花のある風景の描き方:セカンド・ウオッシュ
葉を入れる

濃い緑を入れて花を浮き上がらせます。ネガティブシェイプ。
葉:パーマネントイエロー+ウルトラマリンブルー

全体に緑を入れて整えます
緑も濃い色や薄い色を織り交ぜながら空気感を出すと良いでしょう。
水分量で調整します。
水彩画・花のある風景の描き方:バルール(影入れ)
建物の影を入れる

左上からの光に変えて斜めの影を壁に写し、奥行き感を出します。
花のかげをイメージしながら描くのがポイントです。
大中小と様々な影の大きさで描くとリズムができます。
壁の影:ウルトラマリンブルー+ピロールレッド
地面の影を入れる

地面も左からの光を意識して影を入れていきます。
地面の影:ウルトラマリンブルー+ピロールレッド
水彩画・花のある風景の描き方:ディテール(詳細・完成)
窓や扉を入れる

窓や扉などさらに細かいディテールを入れてメリハリをつけていきます。
女性のバックを暗くすることでシルエットを浮かび上がらせます。
窓・ドア:ウルトラマリンブルー+ニュートラルチント
人物を描き込む

両サイドの庇を入れて前後感を出します。
まず顔から塗り、腕、足と順番に入れていきます。
顔や肌:ピロールオレンジ
完成!

服の影、猫ちゃんを入れて完成!
人物の服の影:ウルトラマリンブルー+ピロールレッド
猫:ニュートラルチント
ギリシャ・パトモス島について(歴史・文化・食)
エーゲ海の青に包まれた静かな島、パトモス。
ギリシャのドデカネス諸島のひとつでありながら、観光地としてはまだ「知る人ぞ知る」存在です。しかしこの小さな島には、深い歴史と神秘が息づいています。
パトモスは、新約聖書「ヨハネの黙示録」が書かれた場所として知られ、世界中の巡礼者が訪れる聖地です。島の中心に建つ「聖ヨハネ修道院」は、まるで中世の要塞のような威厳を湛え、丘の上から島全体を見守るようにそびえています。
その厳かな石壁に触れると、何百年もの祈りの記憶が肌を通して伝わってくるようです。近くの「黙示録の洞窟」では、ヨハネが神の啓示を受けたとされる場所が今も残り、訪れる者に深い静けさを与えてくれます。
しかし、パトモスの魅力は信仰だけにとどまりません。
白く輝く家々が並ぶホラの町は、迷路のような路地にギャラリーやカフェが点在し、ふとした角を曲がるたびに新しい発見があります。観光地化されすぎていないからこそ、地元の人々のあたたかさや暮らしのリズムが肌で感じられるのです。
そして、食もまた、パトモスを語る上で欠かせません。
エーゲ海の恵みがふんだんに使われた料理は、素材の味を生かした素朴さと深い滋味が魅力。とれたての魚介を炭火で焼いたグリル、オリーブオイルをたっぷり使った野菜の煮込み「ブリアム」、地元で作られるハーブチーズやワイン——どれもが自然と心をほどいてくれます。港町スカラのタベルナでは、波の音を聞きながら、日常を忘れるようなゆるやかな時間が流れています。
パトモスは、観光地としての派手さはありません。でもその分だけ、静かに心に残ります
。歴史があり、文化があり、そして人々の誠実な暮らしがあります。
ただの“観光”ではなく、“対話”のできる島。そんな体験が、ここには確かにあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ギリシャ・パトモス島は静けさと優しさあふれる素敵なところです。
ぜひ訪れてみて下さいね。
ではまた次のブログでお会いしましょう!
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