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『水彩画・ヨーロッパの風景の描き方』初心者にも分かりやすく解説!

こんにちは!水彩画家の矢野元晴です。

本日は取材へ行ったイタリア・ミラノの白壁が美しいおしゃれなアパートメントを描きたいと思います!

泊まったホテルから近く、一階のカフェテリアでのコーヒーブレイクは最高でした!

水彩画・ヨーロッパの風景の描き方動画はこちら

5分動画ですがミラノの風景を下書きから完成まで短めに説明しております。

水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:スケッチ(下書き)

建物の正面を主役に全体を大きくスケッチ。

人物の頭の位置はテントより下になり、立っている人間の目線はほぼ揃います。

自転車や犬の散歩など街の賑やかな要素を入れて窓の配置やパースに気をつけましょう。

 

水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:ファースト・ウオッシュ(平塗り)

まずは空からウオッシュ

今回、白地を活かそうと思いますので建物は塗り残しながら空を塗ります。

空が濡れてる間にティッシュで雲を抜き取ります。乾いてしまうと拭き取れません。

雲は乾き始めると小さくなるので少し大きめに拭きとると良いでしょう。

 

空:コンポーズブルー

 

壁と地面をウオッシュ

テントを塗り残しながら壁と地面をウオッシュします。

境界線なく、つなげて塗ると良いでしょう。

壁:イエローオーカー

地面:ラベンダー+イエローオーカー

 

水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:バルール(影入れ)

次は画面全体に影を入れていきます。

特にヨーロッパの建物は凹凸感があるので立体感や光を出しやすいですね。

手前の影はエッジを柔らかくして空気感を出すために霧吹きなどで濡れてる間にぼかしましょう。

全体の大きな明暗を整えていきます。

 

白い建物の影:ウルトラマリンブルー +バーントシェンナ

右の建物の影:イエローオーカー +ニュートラルチント

地面の影:ウルトラマリンブルー +ピロールレッド+ニュートラルチント

 

水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:ディテール(細部・完成)

まずは窓を描き込んでいきます

窓はしっかり描写するというよりはリズミカルに動きを出しながら入れると良いでしょう。

赤テントに変えて画面にアクセントをつけます。

説明的に描くよりも見てる人に感じさせて描くのがポイントです。

 

窓:ウルトラマリンブルー +ニュートラルチント

赤テント:ピロールレッド

人物を描き込んでいきます

犬の散歩してる人や自転車に乗ってる人、カフェでお茶してる人などを入れて画面を賑やかにしてい

きます。街灯やイタリアの旗もアクセントになるので入れてみましょう。

テントに文字を入れてもおしゃれです♪

 

人物の顔:バーミリオンヒュー +バーントシェンナ

外灯:ウルトラマリンブルー +ニュートラルチント

 

水彩画・ヨーロッパの風景の描き方:ミラノの街歩き

 

ミラノは魅力的な路地がたくさんあり、おしゃれな人がたくさん歩いています。

  特に

ちょっと路地に入れば素敵なカフェがあり、賑やかな声が聞こえてきます。

路面電車も充実しており、絵になります。僕も買い物や移動で何回も乗りましたー。

ミラノはさすが都心で車の交通量も多いです。

素敵なカフェやレストランがたくさんあります。

公園も多く、みなさん日常をゆったりと楽しんでおります。サイクリングもいいですね!

噴水もおしゃれですね。本当に絵になるところがたくさんです。

メインストリートはお店も多く、地元の方で賑わっております。

夏の日差しが眩しいですね。素敵な女性が歩いていたのでパチリ。

        イタリア人はモデルさんみたいですね。かっこいいです!

〜ミラノ大聖堂のドゥオモ〜

重厚な外観はゴシック建築の名作です。世界で2番目に大きい大聖堂とされており(世界一はローマのサン・ピエトロ大聖堂)歴史的建造物としても重要な建物となっています。

周囲に建てられた尖塔の数はなんと135本もあるのです!

「天を突く/天の高さに届く」ことを意識しているそうです!

着工は14世紀に行われ、度重なる戦火によって工事が進まず、完成したのは19世紀初頭のこと。

なんと500年かけての完成!すごいですね!

その重厚さにも納得がいきます。

中に入ろうと思ったのですが予定が合わずに断念。屋上からの景色も街全体を見渡せて最高そうです!

 

ドーモから少し離れた何気ない街角も光の入り方でスタイリッシュに見えます。

イタリア人は特に絵になりますね。

この近くで画材屋さんを見つけたので入ってみたところ僕が愛用している水彩絵の具のダニエルスミ

スと好きなアーティストの作品が表紙になったスケッチブックがあったので思わず購入(笑)

日本と同様、有名アーティストは画材の表紙絵に選ばれますね。

 

 

モチーフ写真を撮る時は自然と光と影を意識します。

特に何気ない路地は奥行き感やストーリー性が出るので大好きです。

路地での発見や出会いも旅の面白さの一つですね。

 

 

移動はトラムだと便利です。結構幅広く街を巡る事ができます。

路面電車が一台あるだけで本当に絵になりますね。

黄色いトラムが来るのを待ち構えてスマホでパチリ(笑)